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私のレストア『サスペンション・ホイール』(第5回)2007.02.04セヤマ
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 サスペンションは、モデルによってさまざまな形式があります。一般的なのは次の3種類です。(1)板(金属・プラ) (2)シャフト (3)スプリング そのうち、今回取り上げるのは(1)板と(2)シャフトです。

(1)  板バネの場合は、たいていの場合は中心が固定されて、前後部分がシャフトの上から押さえ、横から見ると「V字型」になります。この角度が大きいほど、正常にバネの力が発揮できるのです。逆に角度が小さくなるとバネの力がだめになり、「シャコタン」状態になってしまいます(写真1)。これを復元するために登場するのは「消しゴム」です(写真2)。板ばねと裏板の隙間を埋めるように切ります。横から見ると三角形になります(写真3)。さらにシャフトが固定されるように切り込みを入れます。これを前後それぞれの板バネと裏板の間に挟みこんで完成です(写真4)。消しゴムの持つ弾性がサスペンションの働きを復活させる形です。ちなみにこのシャーシは大盛屋チェリカフェニックスのものです。このシリーズは裏板自体の金属が柔らかく、ボディーの重量で沈むように逆に反り返ってしまうように曲がりやすいです。この点は手で修正できます。写真のシャーシはクラブの仲間からこの連載に役立ててくれればと、譲っていただきました。ボディーはありません。いつの日か、ボディーを手に入れた時にすぐに使えるようになりました。余談ですが、実車の国産旧車を「大盛屋仕様」にするのが一部の旧車を好む人たちの間で静かなブームだとか・・・。

写真1 写真2
写真1

写真2

写真3 写真4
写真3
写真4

(2)  シャフトは左右2本が前後のシャフトにまたがり、中央部分を固定しています。このサスペンションがだめになるのは、曲がってしまうことによります。その場合は2本のラジオペンチでシャフトの両端をしっかり押さえ、徐々に力を入れて修復します。

 次にホイールです。私が取り上げるのはホイールの、タイヤと接している面が溶け出してしまうものです。こうした症状は私のコレクションの中ではベルギーの「サブロン」、70年代後期の「ソリド」の一部(ルノー12ブレーク等、作りが簡素になったモデル)さらにマッチボックス・キングサイズのメルセデスベンツ救急車に見られます。また、ダイヤペット初期にもホイールに問題のある例があります。ホワイトリボンを表現したホイールのうち、最初期の金属の次に現れた、プラスチックのホイールです。センチュリーやローレル、スバルff−1等でホイールがひび割れ、または溶けてちぎれてしまう症状があります。この場合は接着剤で接着するしかありません。
 今回は「サブロン」を例に話を進めようと思い、久しぶりに棚の奥からBMW1600を取り出して、愕然としました。自分流にホイールをレストアし、溶解がストップしたかのように思っていましたが、再び一部が解けています。掲載するのをためらい、別の方法はないかとさんざん悩みましたが、敢えて、私流の方法をご紹介し、それをきっかけに、どなたかアドバイスをいただければ幸いと考えました。どうかご了承ください。
 さて、具体的なレストア法ですが、ここではサブロンの3台のメルセデスベンツを例に進めます。まず、症状ですが、よく観察すると、タイヤとホイールの接地面から溶解が始まっています(写真5・6)。

写真5 写真6
写真5
写真6

@ まず、タイヤをホイールからはずします。このとき、ホイールの溶解部分はグニャリとしています(写真7)が、タイヤは全く変形していません。
A ホイールの溶解部分を切り離します。カッターナイフ、またはラジオペンチを使い、ホイールが無事な、固い部分を残すようにします。ただし、写真のように、白の200Dと金色の250SEでは、個体差があり(写真8・9)、250SEでは、ホイールに再現された、ベンツマークの外周のリング部分ギリギリまで溶解が進んでいます。この場合は溶けてしまった部分を少し残しておきます。
B ホイールにアルミホイルをホイールより大きめにカットし(写真10)、かぶせます(写真11)。指で型押しするように押さえつけます。このときのポイントは、ホイールの溶解部分を完全に包むような大きさにカットすることです(写真12)。現在は裏に接着剤が塗布されているアルミ箔も市販されていますが、適度に厚さが必要なので、台所用のアルミホイルを使っています。
C はずしたタイヤを再びはめ込みます(写真13)。このときのポイントはアルミホイルに穴や亀裂を絶対に作らないことです。先述のBMWもよくチェックしたところ、アルミホイルに亀裂があり、そこから溶けていました。

写真7 写真8
写真7

写真8

写真9 写真10
写真9
写真10
写真11 写真12
写真11
写真12
写真13 写真14
写真13
写真14

 以上がホイールのレストアですが、なぜアルミホイルなのか、理由は次の2点です。アルミホイルによってタイヤとホイールが接することがなくなり、溶解が防げます。さらにアルミホイルはホイールのメッキを再現できます。ちなみにBMWのホイールは30年程度経っています(写真14)。最近入手した2台のベンツと比べていただければ、ある程度の効果は確認できると思います。  5回にわたり、パーツごとにレストア術をご紹介してきました。その間ワンダーランドのJMAC展示ブースにも記事や登場したモデルを展示させていただき、『読んでますよ。』 とのお声がけをいただき、とてもうれしい思いをさせていただいております。次回はつい最近、発見した、流用パーツについてご紹介します。以後の回は、毎回1台のモデルを取り上げ、レストアの過程をご紹介していこうと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。

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